公開授業を見学して(飯島光治)

 はじめに  私は38年間の教員生活で、授業を見られた記憶がありません。もし見られたら意識し、でも自分以上の事が出来るはずはありません。そして気がつかないことを指摘され、参考になったことと思います。でも、人の授業は見てきて自分との違いを感じました。
 この教育ネット企画の公開授業は、今まで14回全部参加しました。定年になっても、授業に接し、学ぶことになるとはです。そして、内容豊富で視野が広がりました。教育ネットに参加したおかげです。特に新井さんは今まで9回引き受け、今回となりました。

 今回の授業は、一言でいうと1年2組の36名が、一人残らず一心に取り組んでいたことです。これが一年間続いたらどんなに内容が身に着くことでしょう。

 今回の内容は、1940年の出来事で、ヒットラーの政策であるユダヤ人差別が、ベンチにまで。黄色いベンチは、ユダヤ人。緑のベンチは、ドイツ人。これを破ると収容所送りに。彼(ユダヤ人)と彼女(ドイツ人)の物語で、彼女は、彼がユダヤ人と知っていました。それでもつき合いました。彼と彼女は若いと思いましたが、彼女は幼稚園の先生でした。
 デートの約束に、彼は迷いながら彼女に会いませんでした。

 内容は、中1生に関心をもつものと思いました。授業後の研修会の感想で、道徳教育に似ているとあり、ビクとしました。新井さんからは、担任していると道徳の時間が、国語の授業となるとありました。違いはなんでしょう。国語は、内容理解が、主となり、道徳はそれについてどう思うか、思うべきかになるでしょうか。
 今回、新井さんと生徒とのやり取りで誘導しているのではの指摘Tがありました。最後の場面で、彼が合わなかったのは、愛だよねと新井さんはいいましたが、愛と思うがどうだろうと思うがどうだろうといった方がその後の感想文で生徒が考えるのではと後で思いました。
 後ろで聞いていると、新井さんの一言一言が生徒に影響する。私にもと感じました。授業が集中しているので。
 新井さんからは、12月1日に指導主事の参観があり、この内容はこの時間で終わりにしたいがあったようです。(誘導を含めて)
 尚、あと5分の所で、二人の発表がありましたが、皆一心に書いているので発表はな、終わりにしても良かったと思いました。あと5分あれば発表もですが。日常では5分、10分はあっという時間ですが、授業の展開では、あと5分、10分が重要と今回感じました。
 今回、TA(ティーチングアシスタント)としての富田先生の活動は、新井さんに生徒の様子を伝え、また机間巡視して、指示をしていました。すなわち授業の展開に貢献しています。研修会では、感想の後短時間でしたが,TTとTAについてテーマとしました。落合先生からは、TTとTAともに、補助ではなく、二人で、1+1が2いじょうのものにすると私は聞きました。でも上記の富田先生の活動は、良い補助ではないでしょうか。今後落合先生からも、富田先生に良いアドバイスがあると思いました。
 注 落合先生...新井さんが長瀞中に赴任して、最初の4年間、国語科で一緒でした。現在、週一回皆野中に。現在の盲導犬リルの前の、マーリンを引き取っています。